日常的に拒絶されていないのならば、あなたの目標は十分に野心的ではない
公開日
2023/02/10
著者
平田 智基(twitter : @t_10_a)
私に最も役立ったキャリア経験は、8年ほど前、ベンチャーキャピタル(VC)が支援するスタートアップの世界に飛び込もうとしたときです。 VCの下っ端業、スタートアップ、さらには大手ハイテク企業など、何百もの仕事に応募しました。しかし、ことごとく断られました。
大企業は、私を完全に拒否するか、表向きの面接をしてから拒否しました。VCは、VC経験がある人を求めていると言っていました。 スタートアップは、当時レイオフしていました。景気は悪く(特に私が探していた消費者向けインターネット)、私は変わった経歴(コンピュータプログラマー、自己資金で運営した小さいスタートアップ、哲学と数理論理学の学位)の持ち主でした。
この時期が、今の自分にとても役立っているのは、厚かましさを身につけることができたからです。採用担当者は、私を人として、あるいは可能性として拒絶しているのではなく、履歴書を拒絶しているのだと理解するようになったのです。そして、Bessemerで仕事をすることになり、その後始めたスタートアップでもBessemerから投資を受ける形で初のVC調達につながり、そこからは順調に進みました。
仕事探しで素晴らしいことのひとつは、あなたの「報酬」は平均値ではなく、ほとんど常に最大値(全試行の中で最高のもの)であるということだ。これは、VCからの資金調達、業務提携、プログラマー採用、良いアドバイザーやメンターの発掘、ブログやマーケティングなどにもおおむね当てはまります。先週だけでも、私はおそらく1日1回は誰かに断られていました。
たとえば資金調達に当てはめて考えると、49人から「100万円しか出せない」と言われても、50人目に「1億円出す」と言われたらこれが結果になるということ。その過程では必ず拒絶を経験するはずで、そうでなければ十分に野心的な目標設定ができていない、とクリス・ディクソンは言っている。
私を心配してくれた友人が、私を慰めるために電話をかけてきてくれたことがありました。でも私がこう言うと、彼は驚いたようでした。
心配ない、こんなことは日常茶飯事だ。どんどん挑戦していこう。
もし、毎日のように断られていないのなら、あなたの目標はまだまだ野心的とは言えないのです。