アンドリュー・チェンがtoCスタートアップに求める条件

アンドリュー・チェンがtoCスタートアップに求める条件

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読者の皆様

私はよくこう尋ねられます。

「アンドリーセン・ホロウィッツではどのようなスタートアップに投資しているのですか?」

また、私は主にコンシューマー向け企業にフォーカスしているので、こうも尋ねられます。

「何か面白いことは起こっていますか?結局のところ、プラットフォームの"間"にいて、iPhone誕生ほどに大きなものが出てこないのであれば、何か面白いことは残っているのでしょうか?」

私はこの先に何があるのかについて、本当に強気で考えています。そして、私が何を求めているのか、歴史からどのように洞察を引き出してきたのか、そしてこの先に何があるのかを紐解いていきたいと思います。以下の70枚のスライドデックでは、いくつかの重要なコンセプトを取り上げています:

  • テクノロジーの採用を加速させる:電話は採用されるのに50年以上かかった一方で、携帯電話は10年未満で採用されたのはなぜか?
  • 3つの歴史的事例とその現代的先例
    • コンテンツマーケティング:ミシュランガイドの原点とコンテンツマーケティングが今も通用する理由
    • バイラル成長:チェーンレターはどのようにして発明されたのか、そしてその有効性をバイラル成長のフレームワークで再考する
    • マーケットプレイス:マーケットプレイスビジネスのブートストラップの方法とコールドスタート問題、そして歯磨き粉の話からわかること
  • これからやってくる最もエキサイティングな新技術と、新しいスタートアップを生み出すためにそれらをどう評価するか
    • 動画:なぜ動画が大きな存在であり、さらに大きくなるのか
    • オフライン:スクーターやライドシェアがオフラインからオンラインへのチャネルをどのように活用して大きな効果を上げているか
  • 私の投資テーゼ:3つの交差(グロースハッキング、新しいテクノロジー、既存の消費者心理)
  • 終わりに:技術は変わっても人は変わらない

投資先企業、パートナー、LP、親しい仲間が一堂に会する2018年のアンドリーセン・ホロウィッツサミットで、私はこれらすべてを発表しました。それをここにも掲載できるのは素晴らしいことです。お楽しみいただければ幸いです。

もう一つの注意点は、次のデックと密接に関連していて、補完的であるということです。以下で紹介するデックが市場、業界、テクノロジーについての私のマクロの見解だとすると、このメトリクスデックは、各企業をどのようにデューデリジェンスするかという私の視点を伝えるものです。

最後に、本題に入る前に、私がどの分野についても私が話していることは事実であり、ここでは私が掘り下げている分野をいくつか紹介します。

  • 私のUberの専門知識をアンバンドリングする
    • マーケットプレイス(とりわけ10兆ドルのサービスエコノミー)
    • 交通機関・旅行
    • 仕事の未来(ボトムアップSaaS、フルスタックの自治など)
  • 次世代のエンタメと、人+コンテンツのネットワーク
    • eスポーツ、ゲーム、仮想世界
    • 伝統的なメディアの再発明(ポッドキャスト、電子書籍など)
    • コンテンツクリエイター/インフルエンサー経済
  • ...くわえて、ネットワーク効果のあるネットワークと思われるものすべて

もしあなたがこの分野で何かに取り組んでいて、アメリカでいくらかのトラクションがあるならば、もっと話をしたいです。あなたの投資家を介して紹介してもらい、私を見つけに来てください。喜んでお話しします。

改めて、ありがとうございます!

アンドリュー

San Francisco, CA

デック

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本日は、コンシューマー向けスタートアップにおいてエキサイティングで新しいものについてお話しします。そして私がアンドリーセン・ホロウィッツで投資している企業についてお話します。しかしまずは、このトピックに入るために、ズームアウトすることから始めたいと思います。

これは、過去100年間にアメリカで導入された新しいコンシューマー向けテクノロジーの多くをグラフにしたものです。X軸は年、Y軸はその技術が普及した米国の世帯の割合です。

それぞれの線は異なる技術を表しています。 - 自動車、ラジオ、エアコン、電子レンジなどを確認できます。重要なコンシューマー向けテクノロジーの多くは、ある時点では新しいものでした。しかし、きわめて興味深いものも確認できます。重要なテクノロジーのなかには、採用されるまでに何十年もかかったものもあるのです。

特に電話を見てみましょう。

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さて、友人や家族とコミュニケーションをとるというモチベーションは有史以来のものであることを思い出してみてください。しかし、電話に目を移してみると、アメリカの大多数の家庭に浸透するまでに50年もかかっているのです。Wow!そしてもちろん、当時は他の技術がエンゲージメントを争っていました。 - 電報、郵便などです。実際、初期には電話は「話す電報」としてマーケティングされていました。とはいえ、今では当たり前になっているものにしては、数十年というのは長い時間です。

それはなぜでしょうか?

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これがその理由です。ベル電話システムと一緒にパッケージされていたのは、電話の持ち方や、どちらを耳に当てて、どちらを口に当てるかなどの説明書でした。そして誰かが電話をかけてきたら、「Hello!」と挨拶をしなければなりませんでした。

友人や家族に話しかけるという人間のモチベーションはあったものの、私たちはその行動をゼロから構築しなければなりませんでした。

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これを、もっと短い時間で市場を征服した携帯電話と対比してみましょう。そして実際のところ、米国の家庭に携帯電話が普及してから数年後のことを考えてみると、世界中で数十億台の携帯電話が普及したことも知っています。発展途上国のなかには、コンピュータや固定電話、水への確実なアクセスよりも先に携帯電話を持っているという、真のモバイルファーストの国もあります。

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それぞれの新しいテクノロジーは、お互いに積み上げていくことができます。ラジオ広告を使ってテレビをマーケティングすることができます。テレビを使って携帯電話サービスをマーケティングすることができます。そうやって新しいテクノロジーの導入率が加速しているのがわかります。

なんという時代に生きているのでしょうか!どんどん加速していくばかりです。

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しかし、これらの新しいテクノロジーという背景があるにしても、私たちは何世代も前から根本的には同じ人間です。物理的にはあまり変わっていません。

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私たちは、洞窟の壁に絵を描いた人と同じ人間です。なぜなら芸術を愛し、そしてクリエイティビティを愛しているからです。

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私たちは、巨大な劇場を作った人と同じ人間です。なぜなら楽しむことを愛しているからです。

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技術的に可能になると私たち人間はすぐに自撮りをしました。

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...そして、私たちは昔からスクーターを愛してきたこともわかりました。実際、アメリカ郵便公社は100年前に、郵便物を配達するためにこのようなガスで動くユニットを試していました。

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言い換えると、テクノロジーは急速に変化する一方で、人間は変わらないということです。そしてそれは機会なのです。

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新しいテクノロジーと既存の人間真理が交差する瞬間を利用し、巧妙な成長のトリックを見つけて軌道に乗せることができる新しいスタートアップを見つけたときは刺激的です。私はそれに注目しています。

このような交差が起こった歴史的な例を、そのインパクトの現代的な反響と一緒にいくつか見てみましょう。

最初の例です。時を遡ります。

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1900年、新しい技術が登場しました。自動車です。しかしフランスには自動車が3,000台しかありません。 なぜなら自動車は手作業で作られていて、すぐに壊れるからです。なぜ馬より優れているのか、実際のところはあまりわかりません。

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このような見た目をしています。

これらの新しいテクノロジーの導入において、道路上のより多くの車から利益を得るための新しい企業エコシステムが形成されています。ガソリンスタンド、整備事業、タイヤもあります。

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皆さんがよく知っている会社の1つ、ミシュランタイヤカンパニーです。きっとあなたは、左側のミシュランマンをご存知でしょう。

今、彼らはビジネスを成長させるために厳しい問題を抱えています。思い出してみてください。車は3,000台しかありません。実際に必要なのは、車のオーナーにもっと運転してもらい、さらに多くの車のオーナーを作ることなので、タイヤを売るのは難しいことです。これはトリッキーです!非常に間接的な問題なので、巧妙な解決策が必要なのです。

ミシュランの解決策は何だったのでしょうか?その答えは誰もが知っていることでしょう。彼らはミシュランガイドを作ったのです。

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この小さな赤い本は、ミシュランガイドの最初の1冊で、「ドライバーは無料」というサブタイトルで配られています。

フランス全土、ひいてはヨーロッパ、そして世界中に、目的地となるレストランをパッケージ化することで、人々に運転する理由を与えたという点でこれはミシュランにとって本当に巧妙な取り組みです。そして、すでに自動車を所有していた人にとっては、より多くの町を訪れ、より長くドライブする理由になったのです。そして実際、ミシュランガイドは非常にうまくいったので、今日の私たちの大半は彼らのタイヤを必要としていないにもかかわらず、ミシュランお勧めのレストランを明らかに頼りにしています。

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これは、彼らのコアビジネスを成長させる「ハック」の素晴らしい例です。そして今日では、これをコンテンツマーケティングと呼んでいますが、これは今でも効果があります。

ここでは、コンテンツマーケティングをベースにした現代的な例を見てみましょう。

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グーグルは、モバイルアプリや検索機能、その他のプロパティに私たち全員が関わることを望んでいますが、文化やメディアなど、他の方法でも私たちの生活と関係性を持っていたいと考えています。Googleがこれを実現する方法の1つとして、「Google Arts and Culture」と呼ばれる素晴らしいアプリがあります。これは、世界の優れた美術作品のデモンストレーションをするもので、美術館のバーチャルツアー、360度の写真、動画などを備えています。

しかし、彼らが作った最高の機能は、「自撮りをして、自分がどんな有名な芸術作品に似ているかチェックする」機能です。先ほど見たように、私たちは常に自撮りに夢中になってきました。だからこれは成功しました。非常に、非常に成功しました。

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HBOのドラマSilicon Valleyに出演しているクメールのような有名人が自撮りをして公開しているのを見ました。 - これはかなりいいですね!

そして有名人が写真をシェアしただけでなく、多くの、本当に多くの一般消費者もシェアしました。

これはきわめてバイラルが効いており、事実このアプリは結果的に数百万ダウンロードを獲得しました。

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2018年初頭、当時最もダウンロードされたアプリになりました。YouTubeよりも。Facebookよりも。Wow!素晴らしいですね。

しかし、これがGoogleと何の関係があるのでしょうか?これはGoogleが自分たちのメッセージを伝え、彼らのプロダクトに私たちを巻き込むための間接的な方法なのです。しかし、これはモバイルアプリの中に住み込んでいるコンテンツマーケティングのはるかにファンシーな形です。これは100年前にミシュランでも機能したし、今日のGoogleにおいても機能しています。

2つ目の例は、より消費者向けのユーザー生成コンテンツのなした技です。これは1775年から始まります。

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1775年、アメリカの郵政公社が設立されました!

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この人、つまりベンジャミン・フランクリンが始めたのはご存知かもしれません。

現代の専門用語でこのサービスを考えてみると、郵便サービスは、何百万人もの消費者が初めてお互いにコミュニケーションをとることができるようにした、新しいユーザー間コミュニケーション・プラットフォームです。ソーシャルメディアや電子メールが登場する前は郵便サービスが、私たちが今では当たり前と思っていることを実現していたのです。

もちろん、郵便サービスを利用する理由はたくさんあります。個人的な通信、請求書、広告、その他多くの用途があります。しかし、郵便の主要な利用法の1つが思いがけず登場し、何百万人もの人々に新しい郵便の利用法を紹介しました。チェーンレターです!

それは、プラットフォームとして、あなたが超ラッキーな場合もあれば、あなたの顧客があなたのためにあなたのサービスに関与し、サービスを成長させるための新しい方法を見つけてくれる場合もあるということです。

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上の写真には、世界初のチェーンレターが写っています。進取の気性に富んだ人々が郵便物の実験を始めたとき、手紙を特定の言葉で表現し、特定のことを約束することで、多くのエンゲージメントを獲ができることに気がつきました。

上の変わり種は次のように動作します。

この手紙が命令するところでは、あなたが1つ受け取ったとき、リストの一番上の名前を削除し、一番下に自分の名前を追加し、リストの全員に新しい10セント硬貨(ダイム)を郵送しなければならず、そして、そのチェーンレターを3日以内に5人の友人にシェアせよとのことでした。具体的で明確な行動喚起です。

手紙の指示に従った場合、1,500ドル以上のダイムが入った15,625通の手紙が届くことになります。今日のドルに換算すると、約33,000ドルになります。なんという素晴らしい結果でしょうか!

このような手紙を見たことがなく、友人が1ダイムずつ徐々に金持ちになっていくのを見ていた人たちにとっては、これは魅力的なものでした。

このチェーンレターは効果がありました。実際、本当にうまくいったのです。うまくいきすぎたくらいに。最初の数ヶ月でこのチェーンレターは数千万部に達しました。最終的には、米国郵政公社がチェーンレターの扱いを全て停止せざるを得ないほどの成功を収めたのです。

そして今日に至るまで、アメリカの郵便局でチェーンレターを送ることは違法とされているのです!

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チェーンレターはもちろん巧妙に作られたものですが、今日ではこれをバイラルユーザー獲得と呼ぶことにしています。友人や家族に伝えて広めてもらうことは昔から有効な方法ですが、今日でも有効なのです!現代のバージョンは、はるかに洗練されています。

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AirbnbやUberのような会社にはリファラルプログラムがあり、友達に旅行と交換できるクレジットを送ることができます。友達がそれを受け入れると、あなたのアカウントにもクレジットが入ってきます。相互の Give /Get プログラムです。

もちろん、最新の技術に基づいて全体を改善しました。それはFacebookメッセンジャーとあなたのメールアドレス帳に統合されています。トラッキングコードが付いているので、どのくらい拡散しているかを確認することができ、全体をA/Bテストして、バイラルと拡散に最適化されているかどうかを確認することができます。

しかし、最終的には、仕組みは同じです。つまり、友人や家族にとっても、自分にとっても魅力的なものにすれば人に話してもらうことができるのです。

最後に紹介する歴史的な事例は、「コールドスタート」問題についての話ですが、食料品と歯磨き粉を例にとって話します。

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1900年代初頭は、まだ流通モデルを模索していた消費財メーカー(CPG)の黎明期でした。驚くべきことに、私たちの身近にある生活用品の多くは、まだ発明されていませんでした。まだまだ日常的にお風呂に入っているわけではありませんでした。CPG企業にとっては、今より手軽でシンプルな時代だったのです。

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歯磨き粉の話で驚くべきことは(上の写真はペプソデント社のパッケージですが)、 歯磨き粉は発明されなければならなかったということです。さらに驚くべきことに、人々に歯磨き粉の使い方と使う理由を教える必要がありました。

もちろん消費者に広めるために広告を出すこともできますが、歯磨き粉をどうやって消費者の手に取ってもらうのかという第二の問題がありました。

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アメリカ中で、このような夫婦だけでやっているような食料品店がたくさんありました。彼らは消費者が入ってきて買うことができるように、歯磨き粉を(棚から)持ってきてあげる必要がありました。問題は、消費者がそれを求めていないなら、彼らは(購入する必要がある)歯磨き粉をストックしたくないということです。そしてそうなるともちろん、少なくとも在庫がない限り消費者はその商品を求めることはないでしょう。

これは古典的な鶏と卵の問題です。さて、あなたならどうやって解決しますか?

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答えはシンプルなものでした。広告、それも大量の広告、そしてクーポンです。まずCPG企業は、歯に不潔な膜ができ、それは歯磨き粉でしか解決できないことを消費者に納得させることが大事でした。そして、それを試しに来てもらうためにクーポンを提供したのです。

このような大規模なキャンペーンを行う前にCPG企業は食料品店に行って、「消費者の需要を大量に生み出す予定です!消費者は歯磨き粉を求めてきますから、今が仕入れ時ですよ」 と言っておくのです。これで鶏と卵の問題は解決されました。

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鶏と卵の問題を解決するのは当時も今も大変なことです。そしていまだに、それはすべてのマーケットプレイス企業がやらなければならないことなのです。

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この例に聞き覚えがあるとすれば、それは最近、私たちのポートフォリオであるInstacartでも使われていたからです。今日では、Instacartは全米トップの食料品店と深い関係を持っています。しかし、彼らが最初にスタートしたときは、素晴らしいアプリを作り、消費者に商品を買ってもらい、注文を受け取るために買い物客を派遣し始めただけでした。さらに需要が高まるにつれ、Instacart は食料品チェーンにアプローチし、より良い体験を提供するために正式なパートナーシップを結ぶことができるようになりました。

100年前、CPG企業は広告やクーポンを使って需要を喚起し、鶏と卵の問題を解決していました。今日、スタートアップは、需要を生み出し、同じ問題を解決するために、素晴らしいモバイルアプリを使用しています。今でも通用しているのです。

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あなたが想像しているように、この手の歴史的な例を数時間かけて調べてみると、膨大な数があります。

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ここで重要な、核となる考え方はシンプルです。

  • 新しいテクノロジーやプラットフォームがスケールアップしはじめ...
  • ...そしてプロダクトがすでに存在している消費者心理をつつきはじめ
  • ...そして迅速かつスケーラブルに成長するためのスリングショットの機会を生み出す「グロースハック」があるとき

この3つの要素が交差するとき、驚くようなことが起こりうるのです。

なので、このような感じの新しいプロダクトを見つけて評価するのが私の目標です。(別のデックでは、スタートアップの評価に使えるメトリクスとグロース関数の広範なテクニックについて詳しく話しています)

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もちろん、三つ組のうち最初が重要です。それはすなわち新しいテクノロジーやプラットフォームです。そしてすぐそこにも、刺激的なものがたくさんあります。しかし、まずは大規模にヒットした新しいプラットフォームの多くを取り上げてみましょう。

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私たちはIoTデバイス、特にGoogle HomesやAmazon Echoに内蔵されている音声アシスタントを持っています。

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メディアとコンピューティングを融合させたスマートTVデバイスは1億台を超えています。これはワクワクしますね。

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10億人以上のアクティブユーザーを持つYouTubeのようなプラットフォームもいくつかあります。Wow!

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そして、時にはアプリになったり、スマホでの体験を拡張するのに役立つ数億ユニットのウェアラブル機器もあります。

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大規模な多くのプラットフォームがあるだけでなく、同様にいくつか新興のカテゴリを見ることもできるのはエキサイティングなことです。

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数千万台を販売したNintendo Switchがあります。スイッチはもちろんゲームに焦点を当てていますが、Fortniteのようなクラウドゲームをすることだってできます。そしておそらく人々は、他にもどんな種類のアプリが動作するのかについてクリエイティビティを働かせるでしょう。

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最近の家電製品はすべてインターネットとの接続機能が追加されています。冷蔵庫は当然のことですが、Amazonが電子レンジにもAlexaを追加したのを見たことがあります。その次は一体何があるのでしょうか??

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スマートグラスに取り組んでいる会社はまだまだあります。上の写真はノース社のもので、眼鏡の中に拡張現実(Augmented Reality)を埋め込んでおり、ふだん身につけている眼鏡とほとんど同じように見えるようになっています。これは、今後10年で本当に説得力のあるカテゴリーになると思います。

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そして最後に、自動運転車が登場してくると、私たちは運転体験すべてを、乗車体験へと大部分は考え直さなければならなくなるでしょう。私は、車内でのビデオやゲーム、インタラクティブなメディアの利用がもっと増えることを期待しています。これも、今後10年間に出現してくる分野です。

つまり、非常に多くの新しいテクノロジーがすぐそこまできているのです。マーケットプレイス、B2B、モバイル、その他の既存カテゴリーなどの確実な機会に加えて、1つか2つのブレイクスルーが必要です。

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問題はこうです。

自分が一番ワクワクするプラットフォームはどれか?

今、非常に巧妙に機能している成長戦略の例は何か?

先述した3要素の交錯する場所で、私は何に注目するだろうか?

いくつか話してみましょう。

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私が「ビデオネイティブ」プロダクトと呼んでいる第一のカテゴリー。

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次にスケールする新しいテクノロジーは動画です。その規模の大きさについてはすでに話しましたが、具体的な例を挙げてみましょう。

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皆さんは2013年の韓国のポップソング、江南スタイルを覚えていることでしょう。私たちのお気に入りでもあります。そして、私たちは皆、Despacitoを聞いたことがあります(聞いたことがあるかどうかは知らなくても)。ここにリンクがあるので聞き直してみたい方はどうぞ。

どちらの動画も非常に人気で、何十億回も再生されています。

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江南スタイルが30億回再生されるのには5年近くかかっています。それは驚くべき偉業なのですが、それ以上に驚くべきことに、Despacitoはそこに到達するまでにわずか1年だったということです!

今日、この記事を書いている時点で、Despacitoは57億回(訳注:翻訳時点では約72億回)も再生されています。Wow。

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動画は巨大ですが、ミュージックビデオだけではありません。それは他の多くの形態のエンターテイメントやメディアにも利用され、その成長を後押しすることができます。

私の仮説はこうです。

現在の大きな機会の1つは、ユーザーがエンゲージメントしたときに動画を自動的に生成するプロダクトは、より多くの動画シェア活動を生み出し、その結果、より一層のバイラル獲得とエンゲージメントを高めることができるということです。

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いまeスポーツが大騒ぎになっているのには何の不思議もありません。それは私がこの領域に時間を費やしてきた理由の1つでもあります。

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Riot Gamesが作ったLeague of Legendsのようなゲームを見ていると、いくつか素晴らしい数字が見えてきます。

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2017年のLeague of Legends 選手権は、1億人以上の観客が同時接続で視聴しました。わずか940万人の観客しかいなかったウィンブルドンと比較してみてください。10倍以上ですよ。そしていまだに私たちはビデオゲームをバーティカルニッチだと考えていますが、確実にそんなことはありません。それはメインストリームであり、大きなものです。

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私がワクワクしているスタートアップの1つにSandbox VRがあります。これは位置情報ベースのバーチャルリアリティ(LBVR:location-based virtual reality)というカテゴリーです。これは、バーチャルリアリティが家庭内利用にとどまることなく、メインストリームにのし上がっていく可能性が最も高いフォーマットだと思います。Sandboxは、地球上で最高のVR体験をしてもらうために、友人とグループになって小売店に来てほしいと人々に求めています。 触覚スーツを着用し、モーションキャプチャシステム、小道具、特殊効果を体感します。それはネクストレベルです。

訳注:翻訳時点で非公開になっていました。以下の「サンマテオ」をクリックして公式HPからご視聴いただけます。

信じられないような体験ですよ。ここで予告編を見て、サンマテオでも試してみてはいかがでしょうか。

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あなたは友人と一緒に海賊やゾンビと戦うのです。そして海賊ゾンビとも戦います。彼らは現在2つのゲームを展開していますが、さらに展開予定です。

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全体的な体験もかっこいいですが、私がこの会社にワクワクする理由の1つは、動画に直結した素晴らしい成長戦略を持っていることです。

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友達と店舗に行くたびに、それはイベントになります。数え切れないほどの写真や動画を撮ります。実際、Sandboxは、シェア可能な(VRと現実の)ミックスリアリティの動画を作らせてくれます。それをFacebookや他のソーシャルメディアで公開したら、あまりに楽しそうなので友達も試してみたいと思うようになるというわけです。これらすべてがバイラル成長を生み出します!これは素晴らしい成長戦略です。

同社のスローガンの1つが「遊ぶのも楽しいが、見るのも楽しい」というのも頷けます。

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2つ目に使いたい例は、「オフラインからオンライン」です。オンラインからオフラインへの移行はAmazonやeBayなどの企業によって可能になったことは誰もが知っていることでしょう。第一世代のマーケットプレイスやインターネット商品がこのニッチを埋めていると考えることができます。しかし、これは逆です。

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これを可能にしている根本的な技術シフトは、地図、GPS、ARといったものがすべてポケットのなかのスマホにあることと関係があります。これにより、新たなプロダクト体験だけでなく、新たな成長戦略も実行可能になります。

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私が考えているグロースハックは、人々がアプリを使いたくなるような、よく目に見える形でのオフライン体験をすることができるということです。(FacebookやGoogleの広告は高額ですし、アプリストアには文字通り何百万ものアプリが存在するように)オンラインチャネルが飽和状態になると、現実世界がきわめて魅力的に映るのです。

いくつか例を見てみましょう。

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まず、NianticのPokemon Goです。地図の自分の周りにポケモンがいます。全部捕まえましょう!

これは楽しいのですが、人がプレイしているのを見られるということでもあります。レアなポケモンを集めようと集まっている少人数のグループを見ていると、Pokemon Goをしているんだなと気づくときもあります。

しかしときどき、大人数、それも本当に多くの人数が集まります。

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これはポケモンのイベントに何千人もの人が集まった時の写真です。これは一例ですが、Nianticは世界中で常にイベントを行っています。

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もちろん、ライドシェアもこんな感じです。Lyftを使ってみようと思わせる街中のピンクの口髭を誰が忘れることができるでしょう?

交通機関は本質的にバイラルなプロダクトです。それは社会的な活動です。友人や恋人を車に乗せて、費用を分担したりしますし、A地点からB地点への移動という完全に実用的な場合でさえも移動先に人がいることが多いので、社会的な活動になります。これらは、すべてのライドシェア企業はプロダクトに大きなバイラルとオーガニックトラフィックの恩恵を受けていることを意味します。

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スクーターはもう1つの素晴らしい例です。私たちの投資先であるLimeは、彼らのスクーターを街中に配備しており、1つ1つのスクーターは試してみてくださいと言わんばかりの文字通り小さな看板です。

そしてスクーターに乗っている人をあなたが初めて見たとき、きっと彼は満面の笑みを浮かべていたことでしょう!楽しそうですよね。そして、そのおかげで、オフラインからオンラインへの効果があるという恩恵を受けているのです。

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これらは簡単な2つの例ですが、私はもっと多く注目しています。繰り返しになりますが、新しいテクノロジー、ワクワクするような顧客行動、成長についてのインサイトの交差がすべてなのです。この3つを組み合わせることができれば、非常に興味深いものになります。

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スケールしつつある新しいプラットフォームが続々と登場しています。私はG Suiteにも興味がありますが、これはSMBやエンタープライズでクリティカルマスに到達しています。Alexaについても触れました。TwitchやTikTokのようなプロダクトが急速に成長しているのを目にすることができます。Twitchは拡張機能を追加できたり、アプリをインテグレーションしたりできます。

また、マインクラフトやRobloxは、ソーシャルネットワークとコンテンツを1つの場所に束ねた魅力的な仮想世界であり、フォローしがいのある魅力的なものです。

これらのプラットフォームが出現するにつれ、新しいスタートアップが隣接して構築されたり、それらを基盤に構築されたりするようになります。

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消費者のあいだで何が起きているのか、人々が何を作るのか、とてもワクワクしています。

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改めて、これが私の投資のフレームワークです。 1、2、そして3。

交差するところを見ることが重要です。

ここでの重要なアイデアはシンプルです。

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テクノロジーは変わっても、人は変わりません。テクノロジーの変化と人々の行動の交差点で成長しうる画期的な新しいプロダクトを見出すことができれば、次世代のスタートアップを作ることができるでしょう。(そして、そうですね。私たちは昔から自撮りが大好きなのです。何も新しいことではありません)

※この記事は原著者の許可を得て翻訳・公開するものです。

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