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Clubhouseの熱狂からヒントを得て創業。VTuberコミュニティに生まれた「同時視聴」という文化を広げるavaren

日付
2022/03/10
サマリー
VTuberコミュニティのなかで存在感を放ちつつあるavaren株式会社が、同時視聴有償リクエストサービス「dou」(ドウ)のβ版をローンチした。
同時視聴とは、配信者と視聴者がアニメや映画など同じ映像を同じタイミングで視聴し、リアクションを共有する新しいスタイルのライブ配信のことで、コロナ禍のここ2年でVTuber業界を中心に急速に広まりつつある。
さらに、3/16(水)から人気アニメ「オッドタクシー」とのキャンペーンが開始されるとのことだ。

サービス内容:dou

 
dou とは、好きな配信者やVTuber、ゲーム実況者などいわゆる「推し」に、同時視聴を有償リクエストできるサービスだ。
少しイメージしにくいかもしれないので、もう少し詳しく説明する。同時視聴とは、VTuberなど配信者とそのファンが一緒に映画やアニメを視聴して、配信者のリアクションと映画を両方楽しむもの。副音声やバラエティのワイプを想像してもらうとわかりやすい。
Image credit: avaren
Image credit: avaren
 
douは、お気に入りの配信者に対して一緒に見たい動画を投げ銭感覚で有償リクエストし、承認されれば同時視聴できる(※)という同時視聴有償リクエストサービスだ。配信者はリクエストされたアニメや映画を視聴してリアクションを配信することで収益を得ることができ、リクエストした視聴者も自分の好きなアニメや映画を好きな配信者とそのファンに見てもらい、リアルタイムにリアクションを楽しむことができる。
 
※アニメや映画の映像はAmazon Prime Videoなどで各自用意し、配信はYoutubeやTwitchで行う。配信にアニメや映画の映像・音声は載らない。
 
マネタイズは有償リクエストの代金から15%を徴収するモデルをとり、リクエストが承認された場合のみ決済される。具体的には以下のようになっている。
Image credit: avaren
Image credit: avaren
 
douは、avarenが以前にリリースしていたdoudouとともに使うことでより推し活を楽しむことができる。むしろ、douはdoudouの体験を向上するためのツールとも言える。せっかくなのでdoudouについてもご紹介したい。
 

サービス内容:doudou

 
「doudou」は同時視聴のアーカイブを自動で同期再生するChrome拡張だ。まずはこちらの紹介ツイートを見て欲しい。
同時視聴のアーカイブはYoutubeに基本アップロードされており、アーカイブを視聴する際はAmazon Prime VideoなどとYoutubeを2画面で楽しむことが多い。
 
だがこのままだと、VTuberの配信を10秒スキップしてもアニメや映画はスキップされておらず、手作業でピッタリ合わせる必要がある。なので多くのVTuberは画面上にタイマーを置いて、今どのシーンを見ているのかをわかりやすくしており、視聴者はこれを見ながら手元でタイミングを合わせていた。
 
ハッキリ言って、ものすごく大変だ。たった3秒ほどでもズレるとしらけてしまうので、ピッタリ合わせなければならない。
 
同期のタイミングを合わせるため、多くのVTuberは動画内にタイマーを設置している
 
doudouはこの同期を完璧に行ってくれる拡張機能だ。見ているアニメが面白くなくなってきたから10分飛ばしたとしても、VTuberの配信動画の方も自動で10分飛ばして完璧に同期してくれるというわけだ。
 
ちなみに、同期するために必要なデータはすべて代表の桐原氏が人力で取得・入力しており、1つ当たり10分、3/9時点で1,000以上の同時視聴を同期対応しているので、10,000分≒166時間以上データを入力したことになる。気合と根性の成せる技だ。
 
実際にdoudouを触ってみて、私は終始ニヤケが止まらなかった。こんなにハッキリとした課題があって、それをこんなに綺麗に解決するプロダクトがあったのかと感動した。
 
ここまで数枚の画像と文章で説明してきたが、実際に触ってみるとすぐにどういうプロダクトか理解できると思うので、以下のリンクからぜひダウンロードして使ってみていただきたい。
 

人気アニメのオッドタクシーとのコラボも

 
4/1(金)に映画も公開される人気アニメ「オッドタクシー」とdouのキャンペーンが3/16(水)から開始されることが告知された。
オッドタクシーの同時視聴有償リクエストの収益が、配信者とオッドタクシーで1:1に分配されるという実験的試みだ。
 
これは作品も配信者も作品や配信者のファンも得をする、Win-Win-Winな仕組みとなっている。
 

 
スタタイではavaren代表の桐原氏(Twitter)にインタビューした。
 

インタビュー

 
このサービスを作ったきっかけは?
 
同時視聴には以前から注目していました。去年(2021年)の1月にClubhouseが流行ったのを覚えている人は多いと思いますが、今でもClubhouseで続いているユースケースの1つが同時視聴なんですよ。
 
たとえば私の好きな坂道グループの番組が日曜日にあるんですけど、その同時視聴はClubhouseが始まってすぐに生まれて今でも続いています。面白いなと思い、YouTubeで「同時視聴」と検索してみるとVTuberがずらっと出てきて。それを見ていたらVTuberにもハマっちゃいました(笑)
 
同時視聴コンテンツを見ていくうちに、同期させる不便さを感じ始め、まずはこれを解決するツールを作ってみようと思い立ちました。
 
doudouが出てくるまでは、みんな手作業だった?
 
はい、そうですね。ライブ配信のときは「いっせーのーで」で同期するので比較的簡単なのですが、アーカイブになった途端にとてつもなく面倒になるんですよ。アーカイブ動画の中で何分何秒から同時視聴が始まるのかもわからない(編集注:いきなり始まることはまずなく、世間話などしてから同時視聴が始まる)から、それも調べないといけなかったり、とにかくストレスがすごいんです。以前からアーカイブを手作業で同期していた人たちにはものすごく刺さったプロダクトだと思っています。勝手に使い方を図解してツイートしてくださる方や、感謝の気持ちとして何かプレゼントしたいから、アマゾンの欲しいものリストを公開してほしいと言ってくれる方もいました。
 
有償リクエストというマネタイズ手法はどう思いついた?
 
これは単純に僕が欲しくなったから作りました。
 
『宇宙よりも遠い場所』っていうアニメがシンガポールまで1人で行って聖地巡礼するほど好きで、それを色々な人に見てほしいという欲求が僕にはあるのですが、好きなVTuberにそのアニメを見てもらってリアクションして欲しいなと思ったんですね。
 
それを依頼する手段としては元々あったのはマシュマロで送ったり、コメント欄にコメントしたり、スパチャしたり。
 
1万円のスパチャを送ればまず見てもらえるだろうと思ったのですが、スパチャの場合は無条件でお金が配信者に届くので、配信者側は実質的に拒否できないんですよ。断りづらい。だからリクエストもしづらい。
 
であれば、リクエスト時点では匿名で決済されず、承認されて初めて誰のリクエストか分かり、決済されるシステムを作れば良いと思ったんです。その日のうちにTwitterでdoudouで仲良くなった配信者とそのファン50人くらいにヒアリングしてみるとかなり反応が良かったので、開発を進めることにしました。1/15に知り合いの配信者数十人とクローズドα版をローンチ、3/2にはオープンβ版をローンチし、Twitterで#dou同時視聴がトレンド入りするなど、VTuber界隈で話題になりました。
#dou 同時視聴 がTwitterトレンドに掲載された
#dou 同時視聴 がTwitterトレンドに掲載された
 
現時点では最大値で10,000円、最小値で1,000円、中央値で5,000円くらいの有償リクエストが発生していますね。リピート率も高く、10,000円のリクエストした人が1週間後にまた10,000円のリクエストを他の配信者にしたこともありました。
 
現時点で儲けを出したいというより、どちらかと言うと同時視聴という文化自体を広めて、同時視聴を配信する方を増やしたいんですよ。まだまだこの市場はパイが小さくて、昔のゲーム実況のような感じなんです。僕としては同時配信を今のゲーム実況並に大きい文化にしていきたいですね。
 

 
次のゲーム実況になりうる文化を作るavaren株式会社は、全職種で採用中。特にCTO候補を探しているとのことだ。(Twitter で応募する
 
技術面の話はこちらから(桐原氏)
doudouはReact×Firebase、douはLaravel×AWSで開発していますが、サービスに共感でき、Webサービスを1人で開発できる能力があれば、言語は問いません。
社員は代表の桐原1人で、副業エンジニアが2人います。
現在はフルリモート、フルフレックスで、副業エンジニア同士はDiscordで通話するのみなので顔を知りません。
今のところ開発は、桐原が機能を発案し仕様を固め、UIデザイン、コード書いて画面遷移まで実装、バックエンドの処理は副業エンジニアがするという流れになっています。
WantedlyはStartup Plan(最大6か月120万円割引)を桐原のおっちょこちょいミスで使えなくなってしまったので、桐原のTwitterまでDMお願いします。
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