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エンジェル投資家の7分類

Date
2021/07/21
私は多くの企業に資金調達のアドバイスをしていますが、その際によく聞かれるのが、「どのような人をラウンドに参加させるべきか」という質問です。
 
もちろん、答えは決まっているわけではありません。そのスタートアップがもっとも必要としていると思われる支援の種類(例:事業戦略の策定支援、採用の支援、プロダクトのフィードバック、次回ラウンドの資金調達の支援など)によって異なります。
 
一般的に、ほとんどの投資家は以下のカテゴリーのように分類されると思います(以下に例として挙げる人々と同様に、多くのエンジェルはこれらカテゴリーの複数に属しています)。優れた資金調達ラウンド、特に複数のエンジェル/投資家が参加する場合、以下のカテゴリー以外の人々も参加することになるでしょう。
 
  • コネクター これらの人々は多くの人々と知り合いであり、通常、エンジェルになる前は営業や事業開発で働いています。彼らは適切な人を紹介できたり、会社を成功させるかも失敗させるかも分からないようなディールを上手くこなすための手助けができます。彼らには情報やディールが入ってきており、あなたの成功に欠かせない競争力のあるインサイトや顧客情報を提供してくれます。一流VCのほとんどがこの機能を提供しています。Ron Conwayとそのチーム(訳注:伝説的な投資家であるRon Conwayが立ち上げたVC、SV Angelのことを指している)は、そのネットワークの広さと、誰とでも知り合いであるという事実でもはや伝説となっています。
 
  • プロダクト人材 彼らはプロダクトに関して非常にスマートであり、UIやバイラルループなどについて具体的なアドバイスをしてくれます。注:多くの人が自分はプロダクトに長けていると主張していますが(言うのは勝手です)、本当にプロダクトに長けている人はかなり少ないと思います。Roelof BothaとDavid Kingは、プロダクトに関する優れたフィードバックができる2人として挙げられます。
 
  • 戦術家と建築家 これらは通常、最近引退したか現役を続けている起業家や経営者に当てはまります。彼らは他のエンジェルがするような、採用に関するありきたりなアドバイス(「常に最高な人材を採用せよ」など)はしません。彼らは、実際に有力な採用候補者を10人紹介し、その中からトップの候補者とどうやって採用契約を締結するかという魔法のヒントを与えてくれます。ほとんどのエンジェルや投資家は高いレベルでの戦略には長けていますが、この場面ではあまり価値を発揮しません。このスキルセットは思ったよりも稀なもので、かつ重要なものです。
 
  • スマートなビジネスパーソン あなたは、自分がやっていることをビジネスとしてどのように考えていますか?どうやってマネタイズするのか?どのような価格体系を試すべきか?いつマネタイズするべきか?どのようにして自社のブランドを構築し、どのようなマーケティングを行うべきか?(彼らはこうしたことをアドバイスしてくれます)
 
  • ドメインエキスパート この投資家は、あなたが属している業界でオペレーション/マネジメントまたはプロダクトの役割を担ってきています。彼らは、あなたなら発見するのに数ヶ月かかるような業界特有のヒント、インサイト、顧客紹介、アドバイスをすぐに提供できます。このような投資家は、あなたが業界を詳しく学ぶにつれて価値が下がっていくことが多いですが、初期の段階では非常に役に立ちます。
 
  • ブランド これらのエンジェルは、ブランドを持っていること以外にはあまり価値がありません。もっとも良いケースでは、あなたの資金調達リリースを後押しします。最悪のケースでは、彼らは自信満々にひどいアドバイスをしてくることでしょう。ラウンドに参加させる前に、必ずその人を吟味しましょう。
 
  • ラウンドを埋めてくれる人(別名:ダムマネー) あなたは100万ドルを転換社債で調達しようとしており、すでに70万ドルは確保しています。あなたは資金調達に疲れ果て、自分の好きなプロダクト作りに戻りたいと思っています。そこであなたは、価値を付加することはあまり期待していないけれど、多額の小切手を切ることができる人たちを連れてきました。もちろん、役に立つ人を連れてくる方がはるかに良いのですが、現実的には、積極的にマイナスの価値を提供してくる人でなければ、必要に応じてラウンドを埋めるために利用可能な資金を持っておくことは良いことです。(積極的にマイナスの価値を提供してくる例:不必要なミーティングであなたの時間を奪ったり、次回ラウンドの資金調達に必要な書類への署名を拒否したりするなど)
 
自分でデューデリジェンスしましょう!
共同創業者があなたの夫/妻に相当するとすれば、取締役は義理の母、他の投資家は近親者(いとこ、叔父など)ということになります。
 
投資家があなたに対してデューデリジェンスを行うように、あなたは投資家が投資した他の起業家がそのエンジェルやVCを「愛している」か確認する必要があります。リード投資家の場合は、彼らの推薦人に話を聞いてみましょう。他の投資家にもできる限り同じことをしてください。これは明らかに時間のかかることですが、誰を参加させるかによって、会社の一生において、役に立つか、無用の長物になるかが決まるのです。
 
※この記事は原著者の許可を得て翻訳・公開するものです。