共同創業者の選び方
共同創業者の選び方

共同創業者の選び方

共同創業者をあまりに適当に選ぶ人がいることに私は驚いています。 スタートアップが失敗する最大の理由は、資金の枯渇と創業者のコンフリクトです。 この記事で私は、共同創業者を選ぶ基準をいくつか提案します。

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スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアック

Mixer Labsでは、私は共同創業者の選択において非常にラッキーでした。共同創業者を選ぶことは、会社を立ち上げる際に最も重要な決断です。共同創業者はあなたの配偶者のような存在であり、あなたは毎日ほとんどの時間を一緒に過ごすことになりますし、あらゆる大きな意思決定の際には彼らと合意する必要があります。(どんなプロダクトを作るのか、どうローンチするのか、会社を売却するかどうか)

さらに、共同創業者は企業文化や労働倫理を確立するための根本的な役割も担っています。 あなたたち2人(あるいは数人)から育っていく最初のチームは、スタートアップが行うあらゆることを決定し、そして同様に重要なことに、そのやり方も決定します。

ここでは、素晴らしい共同創業者を見つけるための私にとっての最高の基準をいくつかご紹介します。

1)(タフな物事について)互いにコミュニケーションをとる能力があるか

  • 共同創業者と正直で率直な会話はできますか?悪い意思決定をしてしまったり、間違った前提で物事を行っていると思うとき、共同創業者にそれを伝えることができますか?正直で批判的なフィードバックを与えることができますか、またそれを自分でも受けることができますか?自分の個人的な利益になるようなことでも、その理由を相手に正直に伝えることができますか?
  • スタートアップはストレスフルなもので、それにもかかわらず、共同創業者と正直な会話ができるようにしておく必要があります。 お互いに声をかけあい、失敗から学ぶことができなければ、スタートアップは前に進むことができません。
  • 上記の基本となるのは、お互いのリスペクトと信頼、そして一緒に戦っているという理解です。 どんな関係でも言えることですが、共同創業者間の関係には非常に多くの浮き沈みがあります。 重要なのは、途中でぶつかっても話し合えることです。

2)主要な問いに対する答えが一致しているか

長年の付き合いがあったとしても、上記のことを共同創業者候補と話しあうことをおすすめします。 誰かと「友達になる」ことと、その人と一緒に会社を始めることの間には大きな隔たりがあります。

  • 目的は何か? なぜ起業するのか?
    • 人が会社を起業する理由は様々です。 数百万ドルを稼ぎたい人もいれば、世の中にインパクトを与えたくてやっている人もいれば、インターネット業界の有名人になりたい人もいます。 あなたと共同創業者がこの目的に一致しているかどうか確認してください。さもなければ、一方が何か巨大なものを作りたいと考えているときに、もう片方はGoogleから500万ドルでの買収オファーがきたときにイグジットを強行しようとすることになるかもしれません。
  • 彼らは企業文化の中で何を大切にしているのか?
    • 彼らが企業文化に求めている3~5つの重要なことは何でしょうか? あなたは彼らに同意しますか?

  • 採用するか?
    • 彼らはフルスタックのジェネラリストを採用したいのでしょうか、それともスペシャリストを採用したいのでしょうか?新規の採用において、彼らが最も重要だと考えている3〜5つの特徴は何ですか?

  • 投資家をどのように見ているか? 会社における投資家の役割とは何か?
    • 重要な戦略的決定の際に共同創業者がVCに味方したため、私の友人の1人がCEOをクビになりました。 共同創業者がそうした理由?それは、いったんVCが会社に投資したら、戦略的な意思決定はVCに委ねられていると彼が感じていたからです。 これはナイーブな見方ではありますが、なかにはそういう見方をする人もいます。 共同創業者がどのように世界を見ているかは確認しておいてください。

  • 彼らはどれほど倫理的か
    • あなたはこれからの4~10年の人生をこの人に託すのです。

  • あなたの役割と彼らの役割は何ですか?
    • 詳細は下に書いています。
    • 彼らが毎日したいことは何ですか?
    • 彼らは長い道のりで何に触れていたいのですか?

3a)役割の一致

世界最大級の企業の多くでは、早い段階でどちらの創業者が最終責任者/CEOになるか(例:スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、1999年のラリー・ペイジ、マーク・ザッカーバーグ)どちらがが技術リードやサポーターになるか(スティーブ・ウォズニアック、ポール・アレン、セルゲイ・ブリン、他の複数人のFacebook創業メンバー)が明確に分かれていました。

2人ともCEOになりたいと思っていて(通常、片方は妥協案として「President」の称号を与えられる)、すべての主要な決定が「対等」に行われることに同意している場合、最終的には対立が生じる可能性があります。 初期の頃は、意思決定がそつなくこなせて、共同創業者と上手く連携しているように感じるので、この構造はよく機能していると思うことでしょう。 誰が何に対しての最終決定権を持つのか、必要に応じて誰が本当の最終的決定を下すことができるのかを明確にしておかないと、面倒な未来が訪れることになることは重々承知しておいてください。

  • 95%のことで合意したとしても、5%の意見の相違が何ヶ月も会社を凍結させる可能性があります。 あなたたちはそれぞれが拒否権を主張することになります。 これでは何も合意できず、会社が前に進めないことになります。 これは迅速に行動できることが大前提かつ、それが競争優位性であるスタートアップの死になりえます。
    • 前もって明確な意思決定者を決めておく必要があります。初期の頃にこういう苦痛な会話をするのを先延ばしにしてはいけません。私が思うに99%のケースにおいてCEOはビジネス上の問題だけでなく、必要に応じてプロダクトについても最終的な決定を下せるようにしておくべきです。
    • 衝突を解決するために、事前に合意した方法が必要です。(例:「外部顧問のメリッサさんに判断を仰ぐ」)

  • 創業者間での競争が生まれるかもしれません。 CEOは通常、パネルに招待されたり、VCにピッチしたり(これは素晴らしいことではないですが、人々はそう思っています)、会社の顔であることが多いです。 両方ともCEOになりたいと思っている場合、CEOにならなかった方は露出が少ないことで不公平なディールだと感じるかもしれません。
    • これは時間の経過とともに現れるものです。 あなたは、もっとも謙虚で良心にあふれる共同創業者を見つけたと思うかもしれませんが、6ヶ月後には彼らはないがしろにされていると感じるようになるかもしれません。 このような場合は、あなたがCEOの役割を捨てることなく、彼らに露出の機会を作ってあげる方法を見つけるようにしましょう。

3b)重複しないスキル(全員がコーダーでない限り)

通常、スタートアップでは、プロダクトのビジョナリーは1人しかいません。(この点については後ほど別の記事で紹介します)プロダクトのビジョンを設定する人が2人いるということは、たいていの場合、委員会によるデザイン(平凡なもの)か、方向性が分かれてしまうことを意味します。 これはプロダクトのセンスが悪い人を探すということではありません。 むしろ、プロダクトの方向性を決めるのはこの人をおいて他にないというほど本当にプロダクトに強い人が1人必要だということです。

同様に、ビジネスサイド3人でテクノロジー企業を立ち上げるのは多くの場合、失敗のもとです。通常、共同創業者3人でやるべき「ビジネス」タスクはそんなにありません。(Warby ParkerやBirch Boxなどのように、技術系の会社に比べてブランド構築やオペレーションを重視する場合は別です。そういう場合は役割分担がしやすいです)。 これは上記の3aを悪化させます。

スキルセットが重複することが有益なのは、創業者全員が開発者である場合だけです。 その場合でも、誰が何に対して責任を持つのかを明確にしておいてください。(例:誰がCEOになるのかなど)

4)あると嬉しい重要なもの

共同創業者に適している(必ずしも必要ではないですが)他の特徴がいくつかあります。

  • 数年前からの知り合いである。
    • これは、相手と非常にオープンに会話できるようになるのに劇的に貢献します。 - 相手のことをあなたはすでに知っており、リスペクトしており、そして信頼しています。 そのため、フィードバックやハードな会話も、正しい意図をもって行われていることがわかります。

  • 一緒に仕事をしたことがある。
    • 人は、社会的な状況とビジネスの状況では行動が大きく異なることがあります。 最適なのは、ビジネスベースやその他のプロジェクトベースで彼らと一緒に仕事をしたことがあることです。 ハードワークとお金が目の前に現れるやいなや、人はとにかく劇的なほどに行動を変えるかもしれません。
    • 以前に彼らと一緒に仕事をしたことがあれば、仕事のスタイルや流れが事前に決まっているので早く仕事に取り掛かることができます。 また、一緒に仕事をする上での役割が明確に決まっていて、その役割をお互いに信頼していることでしょう。

※この記事は原著者の許可を得て翻訳・公開するものです。

原文:How To Choose A Co-Founder by Elad Gil

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『爆速成長マネジメント』by イラッド・ギル

CEOの役割、採用やマネジメント、チーム・組織のつくり方、プロダクトマネジメント、マーケティング・広報などスタートアップに興味がある人なら誰でも知っておくべきことを体系的にまとめた書籍。

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