事業に必要な3つの能力について

公開日
2021/03/26
 
 
事業を作る上で必要なこと3つあげるとすれば何を選びますか?
 
1番大事なのはお金を稼ぐ力。これがある人は生き残れるんですよ。基本的に事業は何が難しいって、生き残らせることが難しいんですよね。生き残ってさえいれば、マーケットにフィットするとか、突然大跳ねするみたいな、タレブ的に言う正のブラックスワンみたいなところに当たれば事業は大成功するので基本はお金は稼ぐ力。
 
これは何と言い換えるかと言うと、世の中にビジネスとして効率よく換金できる手法ってほとんど決まってるんですよ。世の中を研究すると大体パターンにはめられる。あと、この企業のお金、このお財布、こういう需要でこういうお金を使ってるみたいなところ見つけて、そこを違う手法で置き換える。違う手法で新たに創出するみたいな、そういうパターンしかないんですね。
 
なので、お金があるところに対して新しいHowを当てようっていう考え方を僕はよくします。
 
2つ目は組織を作る力です。事業っていうのはもちろん1人でやれる事業っていわゆる自分をタレントにするタレントビジネスとか、アフィリエイトみたいなものとか個人でやるメディア、個人でやるスモールECみたいな。スモールビジネスも非常に立派なビジネスです。ただ、その本当の意味で大きくなって、安定していって、世の中を変えるっていうのは1人ではできない事業が多いですよね。
 
かつて世の中を変えた起業家を想像すると、皆大きな組織を作ってます。ビル・ゲイツもスティーブ・ジョブズも、マーク・ザッカーバーグも、孫正義も、三木谷さんもね。なんで三木谷だけさんをつけるんだって感じですけど(笑)三木谷浩史も、福島良典も、事業を作る上では必ず組織を作っています。
 
組織を作る上で非常に重要な能力は物事は的確に説明する能力だと思っています。説明能力。組織を作る上での説明能力。あとは、人間としての潔さとか。そういう組織マネージメントみたいなスキルが2つ目。
 
3つ目が、広い意味でリソースを集めてくる能力。資金であったりとか、採用であったりとか。さっきの2つ目は組織をマネージする能力だったんですけど、(3つ目は)リソースをかき集めてくること。パートナーであったりとかビジネス機会であったり。広報資源であったりとか。いろんな資源を集めていって、その資源を有効的に活用するっていうのが一般論ですけど経営の本質なわけですよね。
 
ただ、たとえばお金集めが異常に上手い人とかって仮に同じプロダクトのKPIで、同じような組織構造でやってても10倍のお金を集めてきて、広告費を10倍つっこめますとか。10倍営業マン雇えますとか。そういうケースって10倍成果に差がつく可能性が高いですよね。同じ会社に対して。10倍早くプロダクト改善できますと。そういうリソースをかき集めてくる能力っていうのは、意外と同じような目線で同じような事業やってても、その能力の差で結構結果の差が開いたりするんですよね。
 
というわけで3つ上げました。
 
1つはお金を稼ぐ能力。これは企業、ないしは個人の財布がどういうところにあるか、どういうところにお金を落としているか。実際には楽しむところとお金は落とすところは違うんですよと。Googleでユーザーの時間を使わせるのは検索ですけど、お金を落とすところは広告なわけわけじゃないですか。みたいな感じで、お金を落とすところを見極める力。
 
2つ目が組織をマネージする、組織を作る力。それは僕の中では言葉の力、説明能力。ビジョンを説明する、自分の意思決定を説明する、ビジネスを説明する、なぜこういうことをこうやったか説明するっていう説明能力が2つ目。
 
3つ目がリソースをかき集めてくる力。これは説明能力とリンクしてくるかもしれないですけど、お金を集めてくる、優秀な仲間を集めてくる。優秀なパートナーの企業を集めてくるとか。そういうリソースをかき集めてくる力が3つ目です。
 
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