オプションを増やそうという話
福島さんのTwitterはこちら
はい。平日お昼に更新していこうというスタンスで始めていきます。
最近はちょっとレターをどうやって返そうか悩んでるんですけど、最適解がないので、うん。
ちなみに昼会社だとちょっとね、放送しづらいんで、今週からうちは半分出社みたいな、週1出社しつつ、オフィス来てもいいよみたいな感じでテストしはじめていて、僕も週2、3くらいでオフィス行こうと思ってます。
まあオフィスは解約してるんで、3ヶ月後に出ないといけないんですけどね。どうしようかなってのを今考えてますね、はい(笑)思い切りの良さが大事というので解約しちゃいましたんで。
オプションを増やそう
今日は何の話をしようかというので、経営におけるオプションを増やしていこうという話をしようかと思っています。
これは何の話かというと、大体の今の起業家、ほとんどのIT系の起業家の人が立ち上がってきたストーリーでいくと2パターンの経営スタイルがあって、1つはとにかくある仕事を徹底的にこなしていったタイプ。需要に応じてサイバーエージェントとか、オン・ザ・エッジとか、旧ライブドアですね。あとはGMOの初期とかもそうだったんですかね。とか、要は受託企業ですよと。なんだけど、大きなトレンドの波に乗ってある仕事を貪欲に食っていくことによって、結果的にね、ストックされてるものとか組織文化とかが貯まっていって大きな会社になったっていうケース。
もう1つが、まあこの後者の話をしたいんですけど、近年の特にマーケティングテクノロジーの発達によって、トラフィックハックによって成長している会社。直近のIT企業は99%がこれなんじゃないかなと思ってます。
トラフィックハックは危うい
危ないぞと僕は言いたいわけですよね。もちろんですね、スタートの段階でトラフィックハックをするというのは当然重要です。ただその後、経営者としてそれしかできない人と、そうじゃないいろんなBtoBの事業を始めたりとか、組織マネジメントで強みを作ったりとか、M&Aなど、単にトラフィックハックじゃないサプライサイドの複雑性みたいなところを頑強に築いていく人はやっぱり会社として成長する器が大きくなるというか、ポテンシャルが大きくなるので、まあどんどん成長していって、トラフィックハックしかできていない会社っていうのは同じようなサイズ感で、まあ時価総額でいうと100〜200億を行ったり来たりするような、そういうサイズ感の会社で止まってしまうなという話ですね。
何がこれを生んだのかというと、やっぱりマーケティングテクノロジーの進化っていうのは凄まじくて、たとえば、GoogleとFacebookをメインに広告を打ってますというある種のマーケターですよね、これが初期のベンチャーのCEOであるケースがほとんどかなと思います。
これをやるときに、適切なユーザーにターゲティングされますとか、CPAからライフタイムサイクルが見えてLTVまで計測できて、それに基づいたROI経営ができますってまあ、これは当たり前ですよね。
それはやってる人が優秀なんじゃなくてGoogle、Facebookが優秀なんですと。
たとえばこれがアナログな手法しかユーザーが取れないケースって、ビラをまいたりとか、頑張って営業したりとか、もしかしたらテレビCMみたいな手法もあるかもしれないですけど、これらってデジタルに何も計測できなくて、A/BテストもできなければROIも測れないと。この差ですよね。この差が、同じ広告をする、ユーザーを取るみたいなことでも、ある種巨人の肩に乗れるものはその個人の能力以上に能力が増幅される傾向にあると。
素早く0から100億くらいのサイズまで行く起業家というのは、まあ個人のスモールビジネスみたいな話ですね、今後も増えていって、それを超えるとまた別の力が必要になるよみたいなところを意識してですね、オプションを広げていくのが、今やってる若い起業家にとって重要なんじゃないかなと最近思っているということですね。
つまりGoogleとFacebookがすごいというだけであって、その上に乗っかっている人は何もすごくないという客観的な自覚が大事かなと最近すごく思っています。そこで登っていくのは良いんで、登った先に、サプライサイドの複雑性を、組織マネジメントの複雑性を経営オプションとしてやっていきますとか。違うバイラルの獲得経路とかを作ることによってビジネスを強固にしていきますとか、アップセルさせる仕組み、ないしはブランドを作っていくとか、そういう仕組みを作っていきますとかいろんなオプションがあると思うんですけど、そういうオプションを広げられる経営者は強くて、同じことばっかりずっと繰り返してる人は100億200億の器、まあそれでも十分すごいんですけど、その器で止まってしまうよねっていうお話でした。
※この記事は配信者の許可を得て公開するものです。
他の関連コンテンツを見る:福島 良典の名言