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プロ野球をも凌駕するデータ量が集まるKnowhereの野球ジムは、日本のデータ野球を加速させる

日付
2022/03/07
サマリー
国内初の24時間利用可能な野球に特化した完全会員制ジムを運営するKnowhere(ノーウェア)が期間限定で入会金(通常33,000円)無料キャンペーンを実施している。
オープンから3ヶ月ですでにプロ球団よりもはるかに多くのデータが集まる体制となっており、日本のデータ野球の基地になりつつある。
 
Image credit: Knowhere
Image credit: Knowhere
 

サービス内容

 
Knowhereは完全会員制ジムの「外苑前野球ジム(仮)」を運営している。365日24時間利用可能・ビジター原則利用不可と、会員のためだけのプライベート野球ジムとなっている。
 
設備もかなり充実しており、ラプソードを6台導入(ピッチング2台、バッティング4台)、プロと同レベルの粘土質のマウンドを2つ完備、バッティングゲージが2つ完備されている。
 
伊藤氏のTwitterからジムの全体像が確認できる
 
...とは言っても野球に詳しくない方には伝わりにくいと思うので、少し解説する。
 
ラプソードとは、メジャーリーグ(MLB)ではすでに当たり前のように導入されているピッチング、バッティングのデータを測定・分析できるシステムである。投げた瞬間・打った瞬間に、ボールの回転数や打球角度など、さまざまなデータが明らかになる。データ野球の進んでいるMLBでは多くの球団が導入しており、NPBでも導入が増えている。伊藤氏によると、おそらくNPB全球団が所有自体はしており、使いこなし具合で海外との差があるようだ。
 
ドロップカーブを投げる投手。投球後すぐに回転方向やスピン効率、回転数などが分かり、データでより良いピッチングに改善していける
 
これを国内でプロアマ含めて日本で1番所有しているのがKnowhereだ。2022年3月4日時点で1台あたり税込715,000円というのだから、プロ球団はともかくアマチュアにはなかなか手が出せないのが現実だった。しかしスポーツをやったことがある方なら、いや、何かに熱中したことがある方ならお分かりいただけると思うが、誰でも上達したくなるもの。そこにプロアマの区別はない。
 
そこでKnowhereが運営する「外苑前野球ジム(仮)」に通えば、1回限りの入会費と月額費を支払うだけで誰でもラプソードを使用できる。利用者は誰でもジムで練習した投球や打球のデータをスマートフォンのアプリで確認することができ、野球の腕前を上達させることができる。Knowhereは、会員がデータを解析して次のアクションに繋げるためのサポートも行う予定とのことだ。
 
オフシーズン(通常12月〜1月末ごろ)にはジム会員向けにプロ野球選手を招待したイベントも開催する予定とのこと。トークセッションや、プロ選手のデータ活用方法を聞けたりするそうだ。
 

インタビュー

 
スタタイではKnowhere代表の伊藤氏にインタビューを実施した。
 
(以下、伊藤氏)
 
どれくらいの期間継続してもらうことを考えている?
 
数ヶ月続けて劇的に上手くなるという話ではないので、基本的には半年くらいは継続していただきたいと思っています。もちろんずっと続けてくれるのが理想です(笑)長くいればいるほどトライアンドエラーの数が増えてデータが貯まっていくので、長期的に継続いただくのが上達には効果的だと思っています。
 
ユーザーからの声は?料金が高いという声はある?
 
ポジショントークに聞こえてしまうかもしれませんが、一切ないです。既存の会員さんには「めちゃくちゃ満足度高いです」とおっしゃっていただいています。だいたい月に7〜8回くらい仕事終わりに来ていただけていますね。
 
ラプソードアプリにデータがある程度貯まったら、ユーザーはジムを退会して自主練することもできるのでは?
 
そうですね。
 
あくまで事実としてお話しすると、私たちが会員様のデータを消せば見れなくなりますが、そんなことは絶対にしません。私たちがやりたいのは「データを使って野球する」という考え方を身に付けていただくことなので、退会される場合でも1つのゴールは達成したと考えています。
 
それに、自分たちの利益のためだけにそんな小さいことをするつもりはありません。文化を作ると言いますか、野球界に貢献するというスタンスでやっています。それに、私たちが小さいことをすると、私たちに続く人たちにもそれが影響して負のスパイラルが生まれてしまうと思っているので、そういったことは一切やりません。
 
蓄積されるデータ量は既に1ヵ月あたり25,000球に達しており、NPBの公式戦で1年間にとれるデータを遥かに上回るペースとのこと。将来的には野球のデータハブ的な構想があるのか?
 
そうですね。実際に、「データ周りで連携をしたい」という声や「技術的な検証をしたい」という会社さんからお問い合わせがあって話を進めています。単純なジムではなく、さらにもう一歩踏み込んだソリューションが私たちにはできると思っています。
 
入会するためには1度見学することが必須とのことだが、その理由は?ジムの大半は幽霊会員によって成り立つなんて話もあるが...
 
私たちはお客様どうしで仲良くなっていただきたいと思っていて、コミュニティを大事にしようと思っています。そのため、既存会員さんのお知り合いなどでもない限りは、見学していただかない限りはお断りさせていただいていますね。
 
ちなみに、いわゆる幽霊会員的な方はほぼおらず、ほぼ全員が月1回以上は来ていただくアクティブな状態になっています。
 
会社のミッションは『誰もがスポーツが上手くなれる環境を』だが、将来的には野球以外にも展開を考えているか?
 
もちろん野球以外にも考えていますよ。
 
施設を作って、そのスポーツに特化したアルゴリズムを作って、それをスマートフォンなどで提供するまでが私たちの考える1セットです。その1セットがしっかり回るのであればどんなスポーツでも展開できると思っています。野球でしっかりやり切ることができたら、他のスポーツにも展開していきたいですね。
 
世界的に見ても野球はアメリカと日本で圧倒的に大きくて、日本にいる私たちが当然やるべきだと思っているんですよね。角が立ちそうな言い方ではありますが、日本の野球はあまり進んでいないので、誰かが前に進めなければならない。そういう志でやっています。
 
一般的にスタートアップが取り組むテーマとしては、固定費が重すぎると感じるが、どんな思いがある?
 
もしかしたら、こういうやり方はスタートアップっぽくないとか、固定費が重すぎて大変だと思われるかもしれません。でも私からしたら、これが最短ルートなんですよ。これが私の中でのスタートアップ。
 
たとえば動作解析したいとして、自分たちで場所や器具を持っていないなら他の会社に頼らなければいけないことが増える。自分たちでコントロールできる部分がすごく減ってしまうんですよ。
 
私は前職がHEROZ(編集注:AIに強み)だったんですが、データの蓄積には時間が非常に重要なんですよ。その上で時間に対しての効率を考えると、自分たちで場所も器具も所有するというのが最も効率が良い手段だと思っています。
 
会社経営をしていると、出来る範囲の中から選択をしている人を時折見かけますが、私は出来る範囲からではなくあらゆる範囲の中から選択をしました。時間が命なので、お金がかかるならお金を集めて、とにかく最短ルートをとる。確かにジムを作るのに時間はかかっていますが、ここからの加速度を考えると、他のやり方をとった会社をすぐに追い抜けると思っています。
 

 
Knowhereは現在、入会金が無料になるキャンペーンを実施している。下記どちらか1つの条件を満たすと入会金の33,000円(税込)が無料とのことだ。
 
  1. お友達と2人以上で同時に入会(入会から3ヶ月の継続利用が条件)
  1. 月額料金3ヶ月分を一括で先払い
 
気になる方は以下のリンクから見学予約をしてみてはいかがだろうか。