フィル・リービンに聞く7つの質問

フィル・リービンに聞く7つの質問

フィル・リービンは、mmhmm と All Turtles の共同創業者兼CEOであり、Evernoteの共同創業者兼元 CEOでもあります。バーチャル・プレゼンテーションをより記憶に残りやすく楽しいものにする mmhmmの他に、彼のお気に入りのリモート・コラボレーション・ツールはFigmaであり、彼は「私の生産性を長い間で最も大きく向上させてくれた」と述べています。

Q1. 不確実性のなかを率いてきた上で、何を学びましたか?

不確定要素ばかりですよね。それがこの世界のデフォルトの状態です。しかし、自分が解決しようとしている問題について、できる限りの明確さを持っておくことが重要だと思います。あなたが植え付けたい感情的な効果、他の優先順位はどうか、そして最も重要なのは、誰にどのように提供するのかということを知っておくべきです。

これは、これまで一緒に仕事をしてきた優秀なプロダクトデザイナーたちから学んだことですが、最初の2つの会社では、これらのことがはっきりしていないことが多かったです。これは多くの創業者が悩んでいることだと思います。クールなテクノロジーを見て、それを使って何ができるのかを考えたり、トレンドに気付いてそこから構築しようとしたりすることから始めるのは魅力的に映ります。しかし、問題について明確でなければ、機会から機会へと迷走してしまうことになります。一方、あなたが解決しようとしている問題を抱えている、実際に生きている人間を指し示すことができるならば、上手くいく解決策を見つけるまで、真剣にさまざまな解決策を繰り返したいと思うようになるでしょう。

Q2. どのリソースに自分が戻ってきていると思いますか?

私がもっと頼りにしようとしていることは、友人やメンターに助けを求めることです。私にとってはそれは自然なことではないんですが。

私はむしろ、何か具体的に一緒に取り組めそうなことがあれば、私から手を差し伸べる傾向があります。しかしそれは愚かなことだと気づきました。友人やメンターができることはいろいろありますし、そういうときの会話が取引や具体的なものではない場合、もっとも役に立つことが多いのです。

たとえば私は以前、特に社外の人と一緒に、人に関連した問題を議論することに抵抗を感じていました。しかし、それが最も重要な問題であることがわかりました。チームメンバーがうまくいっていないことを心配していて、早い段階でアドバイスを受けることができれば、問題を解決するための時間はまだ十分にあるかもしれません。問題が悪化するまで私1人で抱え込むよりも、関係を修復できる可能性が高くなります。

Q3. 永続的な企業を構築するために最も重要な基礎的なステップは何ですか?

私が思うに、中心となるのは、利益相反を最初から排除することです。ーもちろんそれも避けることが重要ですが、伝統的な意味での自己売買という意味ではありません。

しかし、より一般的なのは、会社の異なるステイクホルダーは異なるものを望んでいるということです。私は、今後1年や2年は起こらないにしても、そういう摩擦を起こしそうなものに対しては、急性のアレルギー反応を起こしてしまいます。

つまり、パートナーとどのような契約を結ぶか、会社の方針やバリューはどうあるべきかなど、多くのことを早い段階で確立しておく必要があるということです。私がもっともよく目にする問題はビジネスモデルです。ー 特にVCから出資を受けている企業の場合は、「今は資金調達して余裕があるから、まだ考えなくてもいいや」と簡単に考えがちです。

しかし、それはお金の問題ではありません。整合性の問題なのです。個人的には、たとえば、間接的な収益モデルには近づかないようにしています。顧客が望むものと広告主が望むものとの間にすぐに対立が生まれるからです。私たちは、こうしたズレが発生したときに世界にどのくらいのダメージを与えうるかを目の当たりにしてきました。そしてあなたがプランを分かっていなければ、それが起きつつあることを知ることもないでしょう。

VCから出資を受けている企業の場合は、「今は資金調達して余裕があるから、まだ考えなくてもいいや」と簡単に考えがちです。しかし、それはお金の問題ではありません。整合性の問題なのです。 ー フィル・リービン(mmhmm 共同創業者兼CEO)

Q4. どの会社づくりがもっとも大変だと思いますか?

1番簡単なものを2つ教えてあげましょう。資金調達と会社を潰すことです。どちらも非常に嫌なこともありますが、非常にわかりやすいものでもあります。次に何をすべきかがはっきりしていますから。

何が最適なのかを正確に把握することができないため、他のことは文字通り難しいです。あなたの会社はかなり上手くいっているかもしれませんが、もっと上手くいかせることはできませんでしたか?あなたは自分の1日をできる限り最善の方法で過ごしましたか?

私が特に難しいことをしているときには、自分を助けるフレームワークがあります。「これは実際に難しいのか?それとも不快なだけか?」と自問自答することです。多くの場合、答えは後者です。

従業員や顧客を解雇しなければならないこともあるかもしれませんが、私は本当に解雇したくありません。しかし、それが正しいことだと分かっていますし、誰も私にCEOであることを強制しているわけではありません。だから私はただそれを実行し、本当に難しい問題のために精神的なエネルギーを蓄えようとしているのです。

私が特に難しいことをしているときには、自分を助けるフレームワークがあります。「これは実際に難しいのか?それとも不快なだけか?」と自問自答することです。多くの場合、答えは後者です。だから私はただそれを実行し、本当に難しい問題のために精神的なエネルギーを蓄えようとしているのです。 ー フィル・リービン(mmhmm 共同創業者兼CEO)

Q5. 他の人と比べて、どんな違うことをしているのですか?

真っ先に思い浮かんだのは、りんごを丸ごと食べることです。芯や種、大きすぎなければ茎まで食べます。これをすると人々はひどく驚きますし、他の人がやっているのを私は見たことがありません。何年も前に、怠け者すぎてりんごの芯を捨てるのも面倒だったので一度食べてみたんですよ。するととても美味しくて、だからそれを続けています。

仕事では、かつて他の人と違うことをしていて、またやりたいと思っていることの1つは、仮に採用候補者がライター職に応募していなくても、文章のサンプルをもらうことです。文章の内容はどうでもいいのですが、仕上がった文章や段落を見たいだけなのです。

誰もがリモートで働いている現代では、文章でのコミュニケーションは常にクリアであることが重要です。しかし、主に私が思うのは、誰かの文章はその人の性格やスタイル、細部へのこだわり、考え方など、その人のことを知る窓だということです。私は人が書いたものを45秒読んだだけで、その人と45分間話しただけでは得られないほどの効果を得ることができます。

Q6. 正解がない時の進め方は?

人々は通常、さまざまなオプションの長所と短所を比較検討しようとしますが、それは決して上手くいきませんからやめた方がいいです。悪いことが起こるのを防ぎたいと思っているあなたの脳の一部は、ほとんどの場合、良いことが起こるようにしたい部分を圧倒し、数ある選択肢のうち最悪のものを選んでしまうようになります。

ときには、それが正しいアプローチである場合もあります。あなたがパンデミックのなか国を率いる場合、「最悪の選択肢」はとるべきかもしれません。しかし、私たち起業家は幸運なことに、おそらく80パーセントの時間は、最高のものを生み出すものは何でもやった方が良いということです。だから私はいつも、それが「最悪なこと」なのか「最高なこと」なのかを自問自答することから始めています。

これは特にグループでの意思決定に役立ちます。なぜなら決定を下す人が多ければ多いほど、そのプロセスは保守的でリスク回避的になる傾向があるからです。

問題点を指摘すると頭が良く見えますが、ワクワクするようなことを話すとバカみたいに見えてしまいます。だから時々、部屋を回って、みんなに具体的に聞いてみるのです。「起こりうる最高のことは何ですか?」と。そうすれば、後になってマイナス面の話をすることができますし、素晴らしいものの代わりに自動的に安全で平凡なものへと自動的に進むことを防ぐことができます。

長所と短所を比較検討しないでください。悪いことが起こるのを防ぎたいと思っているあなたの脳の一部は、ほとんどの場合、良いことが起こるようにしたい部分を圧倒し、数ある選択肢のうち最悪のものを選んでしまうようになります。 思考に集中するために、「最悪なこと」なのか「最高のこと」なのかを自問自答することから始めなさい。 ー フィル・リービン(mmhmm 共同創業者兼CEO)

Q7. 最近の出来事から、今後どのようなチャンスが生まれてくるのでしょうか?

前の質問で出てきた「最高なもの」というフレームワークは、ここでも役に立つと思います。物事が悪い時に前向きな話をするのは間違っていると感じるからです。私たちの脳はそれに抵抗します。そして、問題を軽減するために何ができるかを考えることが絶対的に重要です。しかし、今は悪いことばかりではなく、良いこともあります。直接会ったことのない人を雇うのは怖いと感じるかもしれませんが、世界中どこからでも雇えるということでもあります。会議で同じ部屋にいて、人のボディランゲージを読み取ることができないのは寂しいかもしれませんが、たまたま内向的な性格の優秀な社員の話を以前より聞くことができるようになりました。より良いものに目を向け、その中で何が一番できるのか、どうすれば良いものをより素晴らしいものにできるかを考えることから、チャンスが生まれるのだと思います。

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