Stripeが日本市場のためにコンビニ決済を導入。EC事業者の決済手段が豊富に

公開日
2022/03/03
サマリー
インターネット向けの決済インフラを構築する Stripe が「コンビニ決済」の提供を開始した。これにより、事業者はStripe API を通じてクレジットカードやデビットカードに加え、コンビニ決済を決済手段として提供できるようになった。
 
しまうまのぬいぐるみを購入する際の手段として、クレカ決済などに加えてコンビニ決済が選択できるように
しまうまのぬいぐるみを購入する際の手段として、クレカ決済などに加えてコンビニ決済が選択できるように
 
Stripeは、数行のコードを組み込むだけで導入企業が自社サイト内で決済を完結できるAPIを提供している。固定利用料はなく、取引毎に約3%手数料を徴収する。
 
3月3日、Stripeは導入企業が日本全国 34,000 店以上のコンビニエンスストアでの決済を可能にする機能を発表した。さらに、通常よりも約10分の1の期間でコンビニ決済を開始できるほど導入手続きの簡略化も実現している。
 
コンビニ決済は、事業者が顧客に対して決済コードを発行し、顧客はそのコードを使ってコンビニで現金で支払う仕組みで、約20兆円と言われる日本の B2Cオンライン市場において、一般消費者の間ではクレジットカード決済に続いて 2 番目に利用率が高い決済方法となっている。特にEC企業の物販や各種チケット販売における利用が多く、Stripe のユーザー企業からも導入の要望が多くあったという。
 
 
日本では、いまだに支払い手段として現金が好まれること、海外と比べても面積あたりのコンビニエンスストアの数が多いことから、かなりインパクトの大きい施策だと思われる。
 
Stripeを利用している事業者は世界中でかなりの数になっているが、そのすべての事業者が消費者に提供する決済手段にコンビニ決済が実装されるようになる。
 
Stripe Japanの発表ツイートの引用ツイートを見ると、いかに需要の大きい機能だったかをうかがえる。