SNS経由の報酬トラブルを解決するTooonは、クリエイターの収益を最大化する

日付
2022/03/04
サマリー
SNSを活用してイラスト作成などの案件を受注するクリエイターの報酬トラブルの解決を目指すTooon(トゥーン)が2022年2月15日よりサービス提供を開始している。現在はβ版での提供だが、すでにデザイナーや編曲家など、様々な分野でのクリエイターが登録しており、案件も進行中とのことだ。
 
 

サービス内容

 
SNSで活動しているクリエイターは、クライアントの個人情報を特定できないままに取引を行うケースも多い。その際、納品後にクライアントと連絡がつかず報酬請求ができなくなってしまったり、報酬を先払いしたにも関わらずいつまでも依頼物が納品されないなどの問題が起きることがある。
 
そこでTooonは、個人間の取引安全性を高めるエスクロー決済機能付きのビジネスページを提供する。Tooonを通して行われたプロジェクトは取引開始時点で運営が依頼者から稼働報酬を預かり、納品が完了した時点で運営から受注者への支払いを行う。
 
現在は、クライアント側に案件の3.6%を請求する形でマネタイズしている。具体的には、1万円の案件が発生した場合、10,360円がクライアントに請求され、受注者側に当たるクリエイターは1万円を報酬として受け取ることができる。受注者側は無料で利用できる。
 
Tooon登録クリエイターFUJIMAYUさんのページ
Tooon登録クリエイターFUJIMAYUさんのページ
 

インタビュー

 
スタタイではTooon代表の杉山氏にインタビューした。
 
この事業ドメインを選んだ理由は?
 
(以下、杉山氏)
 
以前には音楽SNSや、絵本のレンタルサブスクサービスもやっていたのですが上手くいきませんでした。振り返ってみると、ユースケースが狭すぎてインパクトをあまり残せないというか、あってもなくてもいいサービスになっていたなと思います。
 
次の事業を考える上で、デスクトップ上でいろいろ考えるよりもクリエイターに直接困りごとを聞きに行こうと。頭ばかり使っていても仕方ないので足を使ってアイデアを探しにいきました。それで見つけたのがTooonのアイデアです。
 
絵本事業をクローズしたタイミングで、知り合いのクリエイターに「何でもいいからお手伝いさせてください。困っていることありませんか?」と頼み込んで働かせてもらいました。よく頼まれることは請求書や契約書の管理でした。
 
これを人力でやるとなると、クリエイターが相当稼いでくれないと、こちらがとるマージンが大きくなってしまってクリエイターの稼ぎを大きくできません。ちなみに、絵本サービスをクローズしたのは著作権まわりを上手く動かせなかったのもあるのですが、1回あたりの売上のほとんどがクリエイターではなく出版社に入る仕組みだったのもあります。
 
半年くらいクリエイターのお手伝いを続けながら、請求書などの管理業務はかなり単純作業なので、人力よりもソフトウェアの力を使った方が多くの人に届けられるなと感じました。
 
Tooonがリリースされるまで、クリエイターたちはどうしていたか?
 
請求書なしで報酬をもらう(Amazonギフト券をもらったり、PayPayやPayPal、銀行口座に送金してもらう)場合と、ココナラなどの自分のアカウントを共有する場合の2つがよくあるパターンでした。
 
請求書払いの場合でも、ペンネームで活動しているクリエイターが本名を晒さないといけなくなるのでプライバシーの問題もありました。
 
また、ココナラなどのプラットフォームを使うと、集客から支援しているという理由で、総手数料で27%くらい(ココナラの場合)とられてしまいます。
 
SNSを使って自分で集客できるというクリエイターはいるので、彼らが欲しい機能に対しては手数料が高くなってしまっています。
 
Tooonでは、集客に関してはクリエイターのSNSに頼りますが、ビジネス業務の部分だけを切り取ることで手数料を抑えています。
 
ちなみに、ココナラやSkebで活動を始めて、慣れてきたらクライアントと直接取引をしたいという人が一定数います。クライアントとの関係構築はできたので、割高な手数料を払うのは避けたいという考えからですね。しかし直接取引にはやはり未払いなどのリスクがあるので、怖いと感じるクリエイターは多いです。
 
BASEやメルカリを使って受注するクリエイターはいない?
 
いるにはいますが、やはりBASEやメルカリは物理的なモノを売るのに適していますね。無理やり使うことはできますが、発注側がイラスト作成などで想起することはなかなかないと思います。
 
Tooonを利用するクリエイターの声は?
 
利用者に聞いてみると、「TooonはSNS経由の受発注に体験が特化されているので他のプラットフォームより使いやすい」「案件のステータスが可視化されて管理されているので、極力受け身な状態で進めていける体験が良い」と評価いただいています。
 
依頼を受けて、報酬などのすり合わせの部分で曖昧にしてしまうことが実は多いんです。たとえば契約書を結ばないとか、納品物はどうするかとか、金額を決めないとか。そのまま進行して、終わった後に「どうするんでしたっけ」となることが多いんです。
 
Tooonを使えば、常に「次はこれを決めてください。今はこの段階です。次はこれを決めてください。」と案内されるので、そういったことを防止できます。
 

 
Tooonには以下のリンクから登録していただける。クリエイターや、SNSアイコンや企業ロゴなどを発注したい方は登録してみてはいかがだろうか。